2018年 スーパーGT第3戦鈴鹿決勝は波乱を掻い潜りGT300クラスではK-tunes RC F&GT500クラスではARTA NSX-GTが共にポール・トゥ・フィニッシュ!!K-tunes RC Fの新田選手はこれでGT300通算19勝目となり、前回の第2戦富士で高木真一に奪われた最多勝記録をタイに持ち込んでいる。GT500クラスは開幕の岡山以来の2位にRAYBRIG NSX-GTが入り、ホンダNSX-GTが総本山の鈴鹿でワンツーを飾りフル参戦しているバント選手は2度目の表彰台になりランキングもトップに浮上した。


 

GT500 Class No.8 ARTA NSX-GT

 

野尻 智紀「最後まで諦めないレースをしようと思った」

伊沢(拓也)さんがスタートから快調に走って大きな貯金を作ってくれていたのに、セーフティカーでゼロになってしまいました。でも伊沢さんは諦めることなくリスタートしたらまた少しずつ後続を引き離して行って、マージンを持って僕にトップで繋いでくれました。それで伊沢さんから交替してアウトラップでトップを守り切ることができました。これが今回の大きな勝因の一つになりました。トップで走り始めましたが、後方からは山本(尚貴)選手(No.100 RAYBRIG NSX-GT)が追っかけてくる展開になりました。山本選手の力強いレースは、これまでに何回も見てきているので、いつ(背後に)来るのか、怖かった。でも伊沢選手や山本選手のように最後まで諦めないレースをしようと思いました。実は開幕戦では僕のスティントでポジションを落とす展開となり、とても悔しい思いをしました。だから山本選手がいつ迫ってくるのか怖がるのではなく、まずはクルマを前に進めようと。そうしたら最後の最後まで心が折れることもなく、走り切ることができました。一時は背後まで迫られましたが、終盤には僕たちの方に分があったみたいでしたね。(鈴鹿戦は)レース距離が去年までの1000kmから300kmに短くなりましたが、どちらが良いかと聞かれたら迷わず『勝ったから300kmの方が良い』と答えます(笑)。でも、今日のような展開だと大変です。300kmを1人で走り切るフォーミュラと2人で走るSUPER GTでは、1人で走るフォーミュラの方が好きな部分もありますが、今日の様な展開だと(1人で走り切るのは)絶対に嫌です(笑)。次のタイではウェイトハンディが48kgになりますが、それに負けないよう気力・体力を蓄えて良い戦いをしたいですね。

伊沢 拓也 「一番速いクルマが勝つレースだった」

昨日のポールポジション会見でも言いましたが、チームに移籍して3戦目で結果を出すことができ、素直に嬉しいです。昨日の予選で野尻(智紀)選手が素晴らしい走りでポールを獲ってくれて、今日は良い位置からのスタートだったので、後半を担当する野尻選手に少しでも多くのマージンを築いて繋ごうと、スタートからガンガン行きました。2位以下とのマージンは着実に拡げることができたのですが、でも突然にセーフティカーが導入されてしまいました。やはりこのSUPER GTは『速さだけじゃない。運も必要なんだ』と改めて思いました。それでもクルマのパフォーマンスは良くて、リスタート後も後続を少しずつ引き離すことができ、野尻選手には何とかトップで繋ぐことができました。そこからは野尻選手ががんばって、最後まで1位を死守してくれました。今回は一番速いクルマが勝つレースとなり、野尻選手だけでなく、そんなクルマを用意してくれたHondaとチームに感謝したいです。新しいチームに入って新たなパートナーとコンビを組むと、単に速い遅いだけでなく速さにも違いがあって、僕自身も大きな刺激を受けています。そして野尻選手から刺激を受けることで、僕自身も成長できていると感じています。5月は(スーパーフォーミュラも併せて)4連戦で、正直少し疲れましたが、リフレッシュした後、タイでまたがんばりたいと思います。

第3戦 鈴鹿サーキット:優勝記者会見 動画


GT300 Class No.96 K-tunes RC F GT3

新田 守男 「クルマだけでなくドライバーもチームも、皆ノーミスで戦った」

今回は本当に予選から好調で、決勝でも序盤から後続を引き離すことができました。他のチームの多くがタイヤ無交換作戦で来るだろうということは予想していたので、マージンを作って(中山)雄一に繋がなきゃと思って飛ばして、ほぼ完ぺきな展開で引き離すことができたんです。それなのにセーフティカーが導入されて、それまでに作った貯金が帳消しになってしまいました。でもリスタートした後も再び快調に走って、最初に思っていたほどではなかったけれど少しマージンを作って(中山に)繋ぐことができました。バトンを渡してからは、ずっとモニターを見ていました。本当に見ていてハラハラし通しで、ピットで興奮していました。でも今回はクルマもタイヤもいいパフォーマンスを見せていただけでなくドライバー2人もチームも、皆ノーミスで戦うことができました。前回、(No.55 ARTA BMW M6 GT3の高木)真一に通算勝利数でひとつリードを許してしまいましたが、正直言ってこんなに早く並ぶことができるとは思っていませんでした。今年から300kmのレースになりましたが、去年までの1000kmと違い、クルマが速くてミスしないところが勝つ、明確なレースになったと思いました。次回のタイはクルマ的にも相性が良いので、若い中山選手の力を借りながら、こんなオジサンでもがんばって(レースを)続けていれば勝つことができる、ということを証明したいですね。

中山 雄一 「GT300じゃなくGT400くらいだった130Rの速さが勝因」

まずは新田(守男)さんのGT300通算最多勝タイ記録に貢献できてよかったです。もちろんチームにとっても、デビュー3戦目で初のポールポジション。そして初優勝となったことも嬉しかったですね。レースは、新田さんが好スタートを決めて後続を引き離していったので良い流れになったな、と思っていたらセーフティカーが導入されてしまいました。この時は「何で(こんな展開になるんだ)!」と思いました。でもリスタートした後も新田さんが諦めることなく最後まで、クルマのパフォーマンスを100%引き出して走ってくれ、結局7秒のマージンで繋いでくれました。去年、クルマを担当してくれた松岡(真司)エンジニアの置き土産で高速コーナーは得意だったのですが、今年は成澤(健二)エンジニアとがんばって低速コーナーでも速くなりました。それで今日はクルマのパフォーマンスが素晴らしくて、特に130Rの速さはGT300じゃなくGT400くらいで(笑)。だから、交替してピットアウトしてから前にいた2台も、130Rで追いついてシケインでかわすことができました。昨日の予選に比べると6秒くらい遅いペースで走ることになりました。風の影響なのか、それとも重量とかタイヤとかの影響なのか分かりませんが、確かにダウンフォースは減っている感じで、走っていても昨日のような爽快感はなかったですね(苦笑)。次回のタイは、去年もコンディションが劇的に変わる展開でしたが、ウエットでもドライでもどちらも速かったので、今年も優勝を狙って行きます。

2018 AUTOBACS SUPER GT Round 3 SUZUKA GT 300km -FAN FESTIVAL-


第3戦鈴鹿 終了時点のポイントランキング