10月9日、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで開催されたスーパーGT第7戦。ポールポジションからスタートして、スーパーGT第7戦タイの決勝レースでチームにGT500クラスに昇格後初優勝をもたらしたWedsSport ADVAN RC Fの関口雄飛と国本雄資が、決勝の戦いを振り返った。

関口雄飛

午前中のフリー走行では(クルマが)昨日と違うフィーリングになっていたので、チームと打ち合わせしてセッティングを微調整して8分間のウォームアップ走行に臨みました。そこではトップにつけることができたので、自信をもって決勝に挑めましたね。 レース序盤は想定していたよりも後続とのギャップが広がりませんでしたが、5週目を過ぎた頃から差が広がり始めました。マージンが多ければ、ピットでミスが出る可能性も少なくなりますし、国本(雄資)選手も楽になると思い、少しでもギャップを作ろうとプッシュしていましたよ。 ピットインのタイミングが近づき、燃料も軽くなってきたので、ペースを上げてタイヤを使い切ってから交代しようと思った矢先、リヤタイヤがバースト。バーストしたのは7コーナーです。そこでピットへ無線を入れて、タイヤがバーストしている状態でもペースを落とさず、ピットロードでもギリギリまでスピードを保つことができました。ロスは最小限に留めたと思います。国本選手も、僕と同じスペックのタイヤで同程度の周回数だったので不安もありましたけど、国本選手は後続とのギャップを見ながらタイヤをマネジメントしてくれたので、勝つことができました。 今回が初表彰台で初優勝。ここまでとても時間がかかりましたが、チームやヨコハマタイヤ、TRD、ファンのみなさんには感謝しています。

国本雄資

 今週末は走り出しから調子がよく、順調にレースへ臨むことができました。 関口(雄飛)選手が10秒程度のマージンを築いて、バトンを渡してくれました。タイヤが壊れた関係で予定よりも5周速いピットでしたけど、大きなロスなく交代することができましたね。 そのあと12号車(カルソニック IMPUL GT-R)とは15秒くらい、12号車がペナルティを受けて後続が15号車(ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT)に変わってからは25秒程度のマージンがありましたから、タイヤのことを考え、タイヤを滑らせないように心がけていました。 今回は勝ちを意識して戦うことができたレース。不安がよぎることもありましたけど、集中して最後まで走りきりました。チームの初優勝に貢献できて嬉しいです。


■2011年からの悲願成就

 日本のハコレースには欠かせない有力プライベーターのひとつとして、長年活躍してきたレーシングプロジェクトバンドウが、ついにワークスチームが熾烈な火花を散らす最高峰のGT500クラスで勝利を飾る瞬間がやってきた。10月8日に行われた予選では、関口雄飛が素晴らしいタイムをマークしポールポジションを獲得。LEXUS TEAM WedsSport BANDOHに2回目のポールポジションをもたらしていた。 迎えた9日のレースでは、ピットインタイミングのわずかに前、32周目の最終コーナー手前でタイヤバーストに見舞われたほかは、素晴らしいレース展開で優勝。2011年、GT500クラスにステップアップしてから悲願とも言える初勝利を飾った。ちなみにこの勝利は、ヨコハマタイヤにとって初めてのGT500でのポール・トゥ・ウインだという。

GT500クラスに昇格して最初のマシンレクサス・SC430 GT

レース後、メインストレートに止まったマシンの前に、関口とともに駆けつけ国本と喜びあった坂東正敬監督。テレビ中継のインタビューに応えている最中、涙を浮かべたGTアソシエイションの坂東正明代表が近寄り、ガッシリと正敬監督の肩を抱きうしろに行くと、しばらく戻って来なかった。 ふたたびテレビカメラの前に戻ってきた正敬監督は、「涙隠しにつけていった」サングラスをかけていても分かるくらい泣いていた。「親父に褒められたんです。あれで泣いちゃいましたね」と正敬監督はレース後明かしてくれた。


スーパーGT第7戦タイの決勝レースでGT300クラスで今季初優勝を飾ったVivaC 86 MCの土屋武士と松井孝允が、決勝の戦いを振り返った。

土屋武士

 まずはGT500クラスを制したふたりにおめでとうと言いたいですね。彼ら(TEAM UPGARAGE with BANDOH)は勝つことが簡単ではないレースに、プライベーターとして挑戦して優勝したチームですから。 僕たちのレースに関して言えば、チャンピオンシップもかかっているので嬉しい結果です。昨日の(松井)孝允の走りから盗んだモノがあって、今日の朝のセッションでは走りに活かすことができました。 レースも思うような展開になりました。最後は孝允と(ヤン・)マーデンボローの一騎打ちになるだろうと思っていましたから。 ただ、最後フューエルポンプにトラブルがあり、エンジンに息継ぎの症状が出てしまいました。ガス欠かフューエルポンプのどちらかが原因だと思い、無線でやり取りをしながら、サブタンクに切り替えるよう指示しました。その結果、症状が改善したわけです。昨日、今日と孝允の走りがここ(優勝)に導いてくれたことは間違いないので、嬉しいですね。

松井孝允

 今シーズン3回目のポールポジションで、本当に勝ちたかったレースで勝てたので嬉しいです。昨日、クルマに関してわがままを言ってしまい、メカニックの方々に夜遅くまでの作業を強いてしまいました。その上、朝のフリー走行ではコースアウトがあり、ここでも(メカニックには)決勝に向けてクルマを完璧に仕上げるために無理を強いてしまいした。このチームで勝つことができて、本当に嬉しいです。