山陽電気鉄道の現役最古参車両で、日本のアルミ合金製の先駆けとされる「3000系」が、登場当時に近い外観を復刻して走行している。鋼製が主流だった半世紀余り前、現在の川崎重工業兵庫工場(神戸市兵庫区)で鉄道の未来をうかがう最新鋭車として誕生。丁寧な保守管理もあり、623万キロの走行距離を重ね、往時の姿で“初心”に帰る。

整備を受ける前面復刻前の3000系車両

整備を受ける前面復刻前の3000系車両

1964(昭和39)年12月に完成し、初代新幹線0系と同い年の「3000号」を先頭に立てた3両編成。川重の前身、川崎車輌が製造し、65年1月から運行している。日本民営鉄道協会(東京)によると、車両を同一会社で数十年使う例は各地で見られるが、「50年は長い」という。山電は来年3月末をめどに新型車両「6000系」を投入する方針で、最古参の編成がいつまで使われるかなどは未定。鉄道ファンの間では「引退前の復刻か」「さらに使い続けるのでは」などと話題を集めている。