スーパーGT第8戦もてぎは15日、53周の決勝レースが行われ、GT500クラスではKeePer TOM’S RC Fがポール・トゥ・ウイン。そして2位には、予選12番手から追い上げを見せたMOTUL AUTECH GT-Rが入り、逆転のシリーズ2連覇を決めることとなった。


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“”2連覇を達成したニスモを中心にして””

前日の予選では、朝から雨模様で、ウェット路面でフリー走行がスタート。しかし、細かい雨のうえに霧も出始め、GT300車両がクラッシュし赤旗が掲示されるなど、ドライバーにはシビアなドライビングが要求される状況下になった。Q1でステアリングを握った松田選手は、セッション開始と同時にコースへと出ていくと、序盤からアタックを開始。計測3周目に1分49秒940をマークし11番手につけた。この直後から雨脚が強まり、各車がタイムを落としていく中、松田は渾身のドライブで自己ベストタイムを更新。1分49秒757をマークしたが、Q2進出は叶わず。タイトル争いをしているカルソニックより後方の予選12位となった事で逆に良い意味で吹っ切れたと思った。

ハードなトップ争いを繰り広げる3台37号車、1号者、100号車

決戦の翌日を迎え、スタート直前に強い雨が降り、それまで徐々に乾いてきていた路面が一気にウェットコンディションに戻ることになった。各車はスリックタイヤを履いてスターティンググリッドにつけていたが、グリッド上で全車がレインタイヤに履き替えて、決戦レースがスタート直後ぐらいから雨が止み日差しが差し込むようになり、路面状況が急激に変化し始める事に、前半スティントを担当したクインタレッリ選手は、オープニングラップで2台をかわし10番手に浮上。さらに、3~4周目に入り周回遅れが登場すると、これを巧みに利用する形でじわじわとポジションアップを果たし、10周目には6番手まで順位を上げていた。5番手を走る#12 GT-Rとは14秒という大きな差があったが、1周で1秒縮めるほどのハイペースで追い上げると、24周を終えたところでドライバーとタイヤ交代のためピットイン。メカニックは33秒という驚異的な速さで作業を済ませ、マシンをコースへと戻した。この素早い作業で、ピットイン前には#1 GT-Rの前のポジションにいた#12 GT-Rを逆転。後半スティントを担当する松田選手はアウトラップにもかかわらず後続からRAYBRIG NSX、カルソニックGT-Rのプレッシャーをはねのけ必死のブロックでポジションをキープ。そして#1 GT-Rの復帰直後にS Road MOLA GT-Rがリヤを大破する形でコース脇にストップをしたことでセーフティカーが導入され、レースが再開された31周目には表彰台圏内の2位までポジションアップした。さらにリスタートでトップのKeePer RC Fのミスを突いて、32周目には首位にまでのぼりつめた。

15スーパーGT第8戦もてぎ MOTUL AUTECH GT-RとRAYBRIG NSX CONCEPT-GTのバトル
ここから後続3台を含めて、息の詰まるトップ争いがレース終了間際まで続く。オーバーテイクのポイントでしっかりと後続をブロックしトップを死守。43周目にはV字コーナーでKeePer RC Fの首位奪還を許したが、その後はさらに攻め寄ってくる後続をはねのけ、2位でフィニッシュした。息詰まる戦いを走り切り、前日の予選ではQ1で敗退で窮地になったが跳ね付けて2位表彰台を獲得をし#1 GT-Rは2年連続のシリーズチャンピオンを決めた。クインタレッリ選手はタイトル獲得記録で単独4回でトップになった。


2015年GT500クラスチャンピオンby.『MOTUL AUTECH GT-R』

「チャンピオンを獲れたのはオートポリスで勝てたから」

松田次生

2014年、2015年と2年連続のチャンピオンを獲ることができましたが、正直言って、まだ実感はありません。信じられない気分です。今シーズンは開幕戦でのリタイアから始まったのですが、第2戦富士で勝つことができました。その後、第6戦まではポイントを取るのが精いっぱいの状況でした。しかし、、第7戦オートポリスで勝てた。チャンピオンを獲れたのは、このオートポリス戦で勝てたからだと思います。
このレース、ロニー(クインタレッリ)もがんばってくれて、ピット作業も完璧でした。チーム、ニスモ、ミシュランなど、みんなに感謝しています。

「12号車が見えてきて、チャンピオンが見えてきた」

ロニー・クインタレッリ

今回のチャンピオン獲得で、4回目のドライバーチャンピオンを獲得することができました。今シーズンはチャンピオン獲得は難しいかもしれないと思っていましたが、チャンピオンを獲得することができました。実際のところ、スタート前には状況的に勝つのは難しいかもしれないと思っていました。その上、ウエット路面が乾いてきたことで、タイヤチョイスに迷っていましたが、ウエットタイヤを選択しました。このタイヤのマッチングが良く、ペースアップできました。ピットインの5周前に前を行く12号車が見えてきて、チャンピオンが見えてきました。
今回のレースで5年寿命が縮まりました(笑)。もちろん、次生にも感謝しています。

「目標をふたりのドライバーが形にしてくれた」

ニスモ鈴木豊監督

我々のシーズン前の目標だったロニー(クインタレッリ)の4度目のチャンピオン獲得(最多記録)が達成できて、とてもうれしいです。今年の目標は「強いチームを作る」として、(ディフェンディングチャンピオンとして)強いチーム、強いドライバーとして戦うということを目指してきましたが、歯車が噛み合わないレースが続いてしまいました。それをオートポリス戦で修正でき、ふたりのドライバーが形にしてくれました。 チャンピオン獲得で、今シーズンの目標が達成できました。