シルバーウィークの大型連休を控えた9月20日、2015 AUTOBACS SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースがスポーツランドSUGO(宮城県村田町)で行なわれた。この日は青空が拡がる秋晴れという絶好のエース観戦日和の中、GT500クラスはNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/伊沢拓也)が、Honda NSX CONCEPT-GTの今季初優勝を獲得。GT300クラスではNo.25 Vivac 86 MC(土屋武士/松井孝允)が、今季から本格参戦するマザーシャシー車両として嬉しい初優勝を飾っている。

RAYBRIG NSX CONCEPT-GTはS Road MOLA GT-Rと接戦バトルに持っていく

□天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:26度/38度>途中:27度/37度>終盤:26度/35度


Dstation ADVAN GT-Rは終盤のENEOS SUSTINA RC Fとのバトルに競り勝って3位表彰台を獲得
マザーシャーシ初優勝更に後方のプリウスが2位でトヨタがワンツーになる。

GT500クラス優勝

山本尚貴

「序盤はペースがあがらず、逆に46号車(S Road MOLA GT-R)のペースがよかったので、優勝するのはかなり難しいかなとレース前半は思っていました。伊沢選手にしっかりとつなぐことを第一に考えて走っていましたね。ただ。セーフティーカーが入ってからはいい意味でリセットすることができました。そこからは伊沢選手の頑張りの一言ですね。乗っている方も辛かったと思いますけど、見ている方もつらかったです。でも、優勝が出来て本当に嬉しいですし、この1勝が次のステップに繋がればいいなと思います」、「伊沢選手とは今年再びタッグを組ませてもらうことになって、勝てない時は自分が足を引っ張っているようにも感じていました。でも、ようやく結果を残すことが出来てチームやホンダ、そして応援してくれたファンの皆様、スポンサーなどすべての方に感謝したいと思います」「正直、ランキング2位と聞いてビックリしています。ただ、ランキング上位のチームが下位に沈んでいたので、スーパーGTはどんな状況でも上位にい続けることが大事だなと感じました」、「たまたま土曜日のフリー走行の時に話していたのですが、今回優勝するとオートポリス戦はウエイトが49kgとなるんですよね。なので、僕らにとって次戦は厳しい戦いになると思います。でも、『今回優勝して、次のオートポリスでは雨が降るといけるんじゃないかな』とも話していたんです。ここまでは予想通りきているので、次戦のオートポリスは雨になるのではないかなと思います(笑)。でも、ドライになったとしてもいいパフォーマンスを発揮して、また勝ちたいですね」

優勝で年間ランキングが一気に2位へ浮上する

伊沢拓也

「SUGOは7月の公式テストの時からいい感触で来ていて、ある程度いける自信はありました。でも、昨日の予選は本山選手に負けてしまったので悔しい思いをしました。決勝は山本選手からいい形でバトンを受け取ったので、優勝を目指して走りました」、「後半はタイヤを交換したことで良くなったので、最初から最後までクルマ、タイヤ、エンジンと最高のパフォーマンスで走れたのが勝因かなと思います。また、高橋国光総監督の涙を見た時は『レースで勝たなければいけないな』と改めて思いました」、「今回は燃料リストリクター径を絞る形で(実際の)ウエイトを落とせたのでパフォーマンスが上がりました。でも次戦は49kgを積むことになり、タイヤ、そしてエンジンに対しても厳しいレースになると思います。改めて、気を引き締めて勝利を目指していきたいですね」

 


土屋武士

「チェッカーを受けた瞬間はこれまでに感じたことのない喜びで、ウイニングラップはゆっくりと走ろうと思っていました。ウイニングラップ中はあまりにも嬉しかったので、こんなにことはもう味わえないとも思い、『これでドライバーは辞めようかな』なんて考えていたりしました(笑)」、「今日もトラブルと戦いながらのレースになりました。実は、前戦の鈴鹿の時には『サーキットには行きたくない』とも思ったくらい追い詰められたこともありましたが、チームを応援してくれている“サポーターズ”の存在が非常に大きくて、また頑張ろうという気持ちにさせてくれますし、支えてくれる仲間がいることはすごく幸せに感じました」、「次戦に向けては、今日の決勝でも発生した問題を解決しないといけないです。走っている最中に勝手にシフトアップしてしまう問題が、鈴鹿、SUGOとずっと出ているので、次までには解消したいですね。そのためには費用の面もそうですが、相当手を加えなければいけないと思っています。次のオートポリスまでには少し時間もあるので、まずは前戦から酷使してきた体を労ってから、トラブル解消に頑張りたいと思います。またできるなら、データロガーなどセンサー類を購入してデジタル化も図りたいですね」

マザーシャーシ初優勝...土屋選手は16年ぶりの優勝!!

松井孝允

「僕は今年、スーパーGT初参戦なので、優勝できて嬉しく思っています。この優勝は、SUGOがマザーシャシーにあっていたのと、ヨコハマタイヤさんがいいタイヤを作ってくれた結果だと思います。ただ、今回はスタートから無線が使えないトラブルが発生してしまい、タイヤのピックアップもありました。セーフティーカーが入ったときは、(無線が壊れていたので)チームからはホワイトボードで“OPEN”とだけ指示されたんです。これは、『ピットオープンになったら戻ってこい』ということなのかなと推測しました。普段からチームとコミュニケーションを取ることができているので、それが良かったのだと思います」、「土屋選手に代わってからは、経験のあるドライバーなので、その面では安心して見ていました。ただ、クルマの面ではトラブルを抱えていたので、その点はチェッカーを受けるまでは不安に感じていました。でも、チェッカーを受けた瞬間はこれまでに感じたことのない嬉しさがこみ上げてきましたね」、「次のオートポリスではレギュレーション上、ウエイトが半分になるので、恐らく35kgぐらいになると思います。マザーシャシーはストレートがライバル勢に比べると厳しいので、富士ほどの差は出ないとは思いますが、後半の上りセクションでパワーのあるFIA-GT3勢について来られると、メインストレートでは厳しくなるかもしれません。次戦はそこも考えて、勝ちを狙っていきたいですね」