新生NSXに初優勝をもたらした18号車ウィダーモデューロNSX


スーパーGT第5戦は10日、66周の決勝レースが行われ、二度の強い雨によるセーフティカー導入のレースとなったが、序盤にリードを奪ったウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTが優勝。ホンダNSXコンセプト-GTが初優勝を飾った。

 台風11号の影響で、スタート前のウォームアップ走行が延長される中で迎えたスーパーGT第5戦富士の決勝。ただ、ウォームアップ時からかなり雲の流れが早く、時折かなり強い雨が降り注ぐコンディション。ウォームアップも途中雨が強くなり、赤旗のまま終了となっていた。

 迎えたスタート時、雨はかなり止んでいたものの、セーフティカー先導でのスタートに。2周の先導の後、ポールポジションのKEIHIN NSX CONCEPT-GTを先頭に66周のレースの火ぶたが切られた。KEIHINはうまくスタートを決め飛び出すも、序盤濡れた路面下でミシュラン装着の2台のマシンが素晴らしいペースを披露する。

 まず先頭のKEIHINに襲いかかったのは、ロニー・クインタレッリがドライブするMOTUL AUTECH GT-R。6周目にトップを奪うが、それを4台のホンダNSXコンセプト-GT勢が追走。その中で唯一ミシュランを履くウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTを駆る山本尚貴が、ファステストラップを叩き出し9周目にMOTULをパス! NSXコンセプト-GTの今季初勝利を目指し、先頭に躍り出た。

 台風による風はスタート前から強かったが、これにさらに大粒の雨が交じり、路面は一気にヘビーウエットへ。10周目、雨量増加のためセーフティカーが導入される。その後、しばらくSCランは続いたが、雨はさらに激しさを増し、17周で一度赤旗中断となった。

SC中スーパーGT第5戦 台風11号の影響で最初の2周目、17周、ラスト8周の3回投入された。

16時15分にセーフティカー先導の下、18周目からレース再開。20周目にSCが退去し、再びグリーンシグナルが灯った。再開後も山本駆るウイダーは快調にリードを広げ、MOTUL、そしてKEIHIN、RAYBRIGとNSX勢が続くが、この背後にジャンプアップしたPETRONAS TOM’S RC Fはリスタート時の反則スタートでペナルティが課されてしまった。

チョイ濡れコンディションを活かして表彰台3位をもぎ取った!!!

 一方、序盤にピット作業を行い後方から猛然と追い上げをみせてきたのは、ダンロップ装着のEpson NSX CONCEPT-GTだ。“チョイ濡れ”を得意とするダンロップの特性を活かし、ファステストラップを叩き出しながら走行。各車がルーティン作業を終えると、3番手まで浮上した。

これにより、58周目に再びセーフティカーが導入される。雨は降ったり止んだりを繰り返したが、なかなかコース上の水量は減らず、そのままチェッカーが振られることに。ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTがトップでチェッカーを受け、ホンダNSXコンセプト-GTがついに初勝利を飾ることに。山本尚貴、フレデリック・マコウィッキのふたりにとっては昨年の鈴鹿以来の勝利となった。

Honda NSX CONCEPT-GTは、近く発売が予定される新型NSXのコンセプトモデルで、ミッドシップレイアウトにハイブリッドシステムを積むSUPER GTでも異色のマシンだ。今季、デビューをしたがシーズン序盤は苦戦が続き、日産GT-RやレクサスRC Fの後塵を拝し、Hondaファンをいらだたせた。だが、この第5戦ではNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大)がポールポジションを獲得。マシン差が出にくい雨のレースではあったが、待望のSUPER GT初優勝。Honda勢としては、ここからシーズン後半での巻き返しを狙うことになる。山本とマコヴィッキィはGT500通算2勝目。



 GT500クラス

No.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT


 山本尚貴 

「Hondaさんもミシュランさんも素晴らしい仕事で良いクルマに仕上げてくれて、土曜日のフリー走行から調子が良かったです。予選ではアタックのタイミングなどもあって6番手でしたが、雨にも自信があったから、今日の決勝は楽しく走ることができました。ました。フレッド(マコヴィッキィ)がミスしないドライバーだと信頼はしていましたが、このコンディションではアクシデントに巻き込まれる可能性もあったので、最後は少しドキドキしました。でも優勝できて、素直に嬉しいです」

 フレデリック・マコヴィッキィ

「(山本)ナオキさんとHonda、ミシュラン、そして童夢チーム、皆さんに感謝したいです。前半、ナオキさんが大きなギャップ(差)を築いてくれました。エンジニアからは『最後にまた雨が降ってくるかもしれないから、ギャップを保ちながらも攻めすぎないように』とアドバイスをもらって走り始めました。NSXとミシュランのパッケージは、ドライでもウェットでも、どんなコンディションでも十分なパフォーマンスを見せてくれました。復帰2戦目で優勝できて、気分は最高です」





2014.08.10

第5戦 富士:決勝レース結果