雨を得意とするミシュラン&低重心の水平対向エンジンの組み合わせで苦手な富士を制したスバルBRZ


 スーパーGT第5戦は10日、66周の決勝レースが行われ、二度の強い雨によるセーフティカー導入のレースとなったが、序盤に築いたマージンを守りSUBARU BRZ R&D SPORTが今季初勝利を飾った。

 GT300クラスは、ポールポジションからスタートしたSUBARU BRZ R&D SPORTがスタートを決めリード。OGT Panasonic PRIUS、ARTA CR-Z GTとJAF-GT勢が続いていくが、もう1台のJAF-GT車両であるMUGEN CR-Z GTが5周目の13コーナーでコースアウトを喫する。

 トップのBRZは、ミシュランのパフォーマンスを活かし一気に序盤で20秒近いマージンを築き始めるが、GT500クラスが9周目を迎える頃になると、雨が一気に強さを増し2番手以下は接近戦に。ここでB-MAX NDDP GT-Rを駆る星野一樹が一気にポジションを上げ2番手に浮上し、Studie BMW Z4を駆る荒聖治も5番手に浮上していく。しかし、10周目に雨量が増しセーフティカーが導入。このタイミングでTWS LM corsa BMW Z4やWAKO’S Exe Aston Martinがスピンを喫するなど、レースは混乱。BRZもせっかく築き上げたマージンがなくなってしまった。

 台風による風はスタート前から強かったが、これにさらに大粒の雨が交じり、路面は一気にヘビーウエットへ。しばらくSCランは続いたが、雨はさらに激しさを増し、17周で一度赤旗中断となった。

第5戦富士 真っ先にインターミディエイトに交換し、3位表彰台を獲得したクリスタルクロコ ランボルギーニGT3

 トップのSUBARU BRZ R&D SPORTは、終盤までルーティンストップを引っ張り大きなリードを築き終盤へ。GAINER DIXCEL SLSが2番手、そしてクリスタルクロコ ランボルギーニGT3が3番手に浮上していく。このままBRZがトップのまま逃げ切るかと思われた終盤、再び激しい雨が富士スピードウェイに降り出した。

 このため、再びセーフティカーが導入され、BRZが築き上げたマージンは再びなくなってしまう。しかし、そのままセーフティカーは退去しないまま66周のレースはチェッカーを迎えることに。

 



GT300クラス

No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT


佐々木孝太

「スタート直後のコンディションは僕らに合っていました。でも『きっとセーフティカーが出てマージンがなくなってしまうんだろうな』と思いながら、『ならば速さを見せつけたら(後続のライバルも)諦めてくれてくれるんじゃないか』とも考えながら(交代時期を遅らせて)マージンを築いて井口(卓人)に繋ぐことができました。スバルにとって苦手とされていた富士で初優勝できて、嬉しい。雨の中、最後まで応援を続けてくれたスバルファンにも感謝しています」

 井口卓人

「苦手の富士で優勝できて嬉しいです。(佐々木)孝太さんが大きなマージンを築いてくれて、レインタイヤのパフォーマンスにも自信があったので、納得できるスティントになりました。“勝たなきゃいけない”というプレッシャーもありましたが、トップでチェッカーを受けることができ、ようやく(プレッシャーから)解放された気分です。次回の鈴鹿は、去年、初ドライブで優勝することができたサーキットなので、少し重くなりますが、ぜひ優勝して2連勝したいです」





  2014.08.10

第5戦 富士:決勝レース結果