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 東京都町田市の石阪丈一市長と神奈川県相模原市の加山俊夫市長は5月26日、小田急電鉄多摩線延伸構想の推進に向けて覚書を交わした。2027年までの実現を目指す。

小田急多摩線は小田原線の新百合ヶ丘駅(川崎市麻生区)から分岐し、多摩ニュータウンを経て唐木田駅(東京都多摩市)に至る10.6kmの路線。運輸大臣の諮問機関・運輸政策審議会(現在の交通政策審議会)が2000年にまとめた東京圏の鉄道整備基本計画では、唐木田駅から横浜線・相模線方面への延伸が「今後整備について検討すべき路線」として盛り込まれている。


既設線の改良の検討 

・延伸線整備後の運行として小田急多摩センター駅での一部折り返し運転を想定し、駅及び駅
付近で引上げ線及び追越し設備を整備することとした。

留置方法の検討

・延伸線整備により増備となる車両編成数 7~8 編成分の留置については、既存車庫の活用の
可能性、駅留置の可能性、留置線新設の検討により、駅留置にて計 5 編成の対応が可能と
考えられ、新たに 2~3 編成分の留置場所の確保の検討が必要である結果となった。なお、
不足する留置線を新設した場合には、30 億円~50 億円のコスト増となる結果となった。

駅構造等の検討

・A駅については、周辺道路の状況等を踏まえ高架 2 層構造とした。
・相模原駅については地下2層構造とし、JR横浜線との乗換利便性を考慮し、改札の数や出
入口の位置、地下連絡通路の整備等について検討を行い、乗換時間が最短5分となるJR側
に乗換専用改札口及び地下連絡通路整備を前提とする案を想定した。
・上溝駅については高架構造とし、JR相模線との乗継利便性を考慮した駅位置とした。 


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2012年7月には、町田市と相模原市などで構成される「小田急多摩線延伸計画に関する研究会」が発足し、今年3月に報告書を取りまとめた。それによると、整備区間は唐木田~中間駅(町田市)~相模原(相模原市)~上溝間の約8.8km。唐木田駅の先にある喜多見検車区唐木田出張所(唐木田車庫)までは既設の車庫線を使用し、ここから上溝駅まで新線を建設する。相模原駅ではJR横浜線、上溝駅ではJR相模線との連絡が図られる。


 

路線整備及び新駅の設置により、町田市域の北部丘陵地域や相模原市域の相模原駅周辺地区、上
溝駅周辺地区の利便性や魅力を向上し、まちづくりの促進、地域経済・産業の活性化を図る。
○北部丘陵地域の活性化・魅力向上
・北部丘陵地域への交通アクセスの改善・充実。
・地域の交流を支える玄関口の役割。北部丘陵地域の活性化や魅力向上に寄与。
○相模原駅周辺及び上溝駅周辺のまちづくりの促進
・相模総合補給廠一部返還予定地を核としたまちづくりが計画されている相模原駅周辺地区
における、駅周辺地区の魅力向上、集客力向上が図られ、橋本駅周辺地区と一体的な「広
域交流拠点」としてのまちづくりの促進に寄与。
・上溝駅周辺地区での魅力ある商業地づくりの促進に寄与。
○地域経済・産業の活性化
・沿線の魅力向上により、土地利用が促進され、産業・業務機能が集積し、産業の活性化・
雇用の創出に寄与。
・多様な交流、まちのにぎわいが創出され、商業・観光等の地域経済の活性化に寄与。


 

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唐木田車庫から中間駅付近まではトンネルと高架橋が交互に続くが、中間駅から上溝駅の直前まではトンネルとなる。駅の構造は相模原駅が地下、中間駅と上溝駅は高架。事業費は概算で1080億円とされている。


ルートの検討
3.1 線形条件
小田急多摩線の延伸路線であることから、線形条件の基準等は、小田急電鉄㈱の「鉄道
土木施設心得 平成 14 年3月」に準拠する。

3.2 ルートの検討
(1)ルート設定の基本的な考え方
ルートは以下 12 箇所のコントロールポイント(地形、河川、道路、既設構造物など
技術的または社会的に大きな制約条件の個所)を考慮して検討する。

① 小田急唐木田車庫内の東側2線を延伸
小田急唐木田車庫内の線路のうち、東側の2線を延伸する。

② 現況道路(市道忠生 630 号線)との関係
高架橋(架道橋)の桁下空頭を 4.7m*以上確保できるように縦断線形を設定する。
*根拠:道路構造令(国土交通省)第 12 条 (建築限界)
「建築限界高さ(H)は普通道路にあっては 4.5m、小型道路にあっては 3.0m」とされており、
計画においては建築限界高さ 4.5mに舗装によるオーバーレイ高さ 0.2mを加えた 4.7m以上を確
保する。

③ 都市計画道路との関係
都市計画道路との桁下空頭を 4.7m以上確保する。

④ 保全すべき地域との関係
谷戸山ゾーンと鶴見川源流ゾーンの2箇所の保全すべき地域のうち、谷戸山ゾーン
を通過する際は原則としてトンネル構造*とし、鶴見川源流ゾーンは回避する。
*本コントロール要件は、保全地域への影響を最小限にするものとして設定したものである。

⑤ 上小山田地区付近の地上物との関係
上小山田地区付近でのルート設定において回避すべき物件として、NTT交換セン
ター、寺・墓地(養樹院)がある。また、交差道路との桁下空頭を 4.7m以上確保する。

⑥ 町田街道(都道 47 号)地下埋設物との交差
町田街道下の東京都水道管(土被り 12.37m、管径 2.0m)との離隔を確保できる
ように縦断線形を設定する。
*水道管径をD’として2D’(4.0m)の離隔とする。


 

 

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