リ ン ク 元


京浜急行電鉄はこのほど、2014年度の鉄道事業設備投資計画の概要を公表した。防災・地震対策、車両の新造や更新、駅の改良工事などに総額約206億円を投じる内容で、うち安全対策設備投資は約182億円となっている。

高架橋耐震補強(泉岳寺~北品川)トンネル補修(弘明寺~上大岡)
新造車両(新1000形)大師線地下化第1期工事

安全対策のうち、防災・地震対策には約41億円を配分し、高架橋耐震補強工事、法面防護、トンネル補修、橋梁補修などを行う。新造車両と車両更新に は約50億円を投資。新1000形26両の新造、既存車両2100形24両の更新・改造を行う。変電設備の更新、列車無線の改良による保安度向上など、電 気施設の更新・改良には約32億円を見込んでいる。

駅改良工事には約24億円を計上京急川崎駅仲木戸駅日ノ出町駅金沢八景駅堀ノ内駅川崎大師駅の6駅では駅舎改修もしくは改築工事を行 う。日ノ出町駅と黄金町駅では安全性向上のために、ホームの隙間・段差解消工事を実施。品川駅ではエスカレーターの新設、京急久里浜駅ではエスカレーター の更新を行うとしている。

大師線地下化第1期工事では、暫定整備区画として東門前~小島新田間の地下化工事を引き続き進める。


地下化計画

川崎市は、大師線と交差する国道や産業道路を始めとする道路における踏切の解消や混雑緩和を図るため、京浜急行電鉄と大師線のルート変更及び地下化計画を協議してきた。一部区間は既に着工している。

実質的には新線建設に近いが、連続立体交差事業を適用し川崎市が工費の大部分を負担する。全15か所の踏切のうち14か所が撤去される予定。特に交通渋滞の要因となっている産業道路と交差する踏切を中心とした3か所を優先的に撤去するため、2006年8月には東門前 – 小島新田間の一部区間 (980m) が先行着工された。

先行着工区間の完成予定は2015年春となっていたが、2012年に用地取得の難航から工期の見直しが行われ、産業道路の立体交差化は2013年度から2018年度に、先行着工区間の完成は2014年度から2019年度にそれぞれ5年遅れることが発表された。

京急川崎駅で建設予定の川崎縦貫高速鉄道と接続し、相互直通運転を行う構想もあったが2013年に川崎縦貫高速鉄道が事実上の計画断念となったため、この構想も同様に立ち消えとなっている。

新ルート

大師線京急川崎駅は本線の駅南側の川崎DICE南側付近に移設、地下化して作られる。このため本線との連絡線が設けられる。既にDICEの地下を通過する部分では、ビルと一体的にトンネルが建築されている。ここから国道132号に沿った直下の南東の方角へ出る。宮前駅(仮称)は宮前町交差点(国道15号との交点)付近に新設予定。ここから川崎競馬場の下を抜ける。港町駅産業道路駅間は港町駅付近から大師道(国道409号)の南方に並行して移設され、小島新田駅のみが地上に残される。この結果、延長は現行より0.5km長くなる。


 

京急蒲田駅付近連続立体交差化工事では、引き続き駅舎の工事や切替点の工事を進め、安全性と利便性の向上を図る。

 

駅構造

空港線(品川方面発)飛行機マーク 羽田空港方面
本線(空港線からの列車)横浜方面
2本線(待避線)横浜三浦海岸方面
3本線横浜・三浦海岸方面
4空港線(横浜方面発)飛行機マーク 羽田空港方面
本線(空港線からの列車)品川方面
5本線(待避線)品川・新橋成田空港方面
6本線品川・新橋・成田空港方面

 

日中に運転されている品川 – 当駅間の普通列車は、2番線へ終着後に京急川崎駅隣接の折り返し線まで回送される。折り返し後は再び当駅まで回送され、5番線へ入線後に客扱いを行なってから品川へ発車する。

なおホームそのものは18両分の長さが確保されていて将来の増便時に、同線ホーム同士の乗り換えが出来るようになっている。

 

平成26年度 鉄道事業設備投資計画(694.2 KB)