JR東海の葛西敬之名誉会長は28日の記者会見で、2027年開業予定の東京―名古屋間リニア中央新幹線を、大阪まで同時開業する自民党案について、「私たちのコミットメント(公約)を途中で変えることはない」などと話し、否定的な考えを示した。

リニアについて議論している自民党の委員会は24日、名古屋―大阪間の工事費3兆6千億円を国が確保して27年までにつくり、JR東海が無利子で分割で払う案を示した。これに対し、葛西氏は「あくまで自分のお金でつくっていくと言い続ける」と述べ、国が資金を確保する自民党案に難色を示した。「私たちは民間企業。できないことはできないと言うこともありうるが、国がどのように考えるか、静観するしかない」とも述べた。

米国へのリニア技術導入については、「世界というか米国に展開していきたい」「ワシントン、ニューヨーク、ボストン間で展開することはリニアの持続的発展の土台になる」と意欲を示した。「リニアに試乗したケネディ駐日米大使も『ぜひ必要とオバマ大統領に話した』と聞いている」と述べ、実現に期待を寄せた。

営業運転に投入予定のL0系

中央新幹線(ちゅうおうしんかんせん)とは、東京都から大阪市に至る新幹線の整備計画路線である。
2011年5月26日に整備計画が決定され、営業主体および建設主体に指名されていた東海旅客鉄道(JR東海)が建設すべきことが同年5月27日に定められた。2014年度中の着工を予定している。
高速輸送を目的としているため、直線的なルートで、最高設計速度505km/hの高速走行が可能な超電導磁気浮上式リニアモーターカー超電導リニア」により建設される。首都圏中京圏間の2027年の先行開業を目指しており、東京 – 名古屋間を最速で40分で結ぶ予定。東京都 – 大阪市の全線開業は2045年の予定で、東京 – 大阪間を最速67分で結ぶと試算されている。

 

JR 中央新幹線
中央新幹線の路線図
路線総延長東京 – 大阪: 438 km*

東京 – 名古屋: 286 km

電   圧33,000** V(交流
最大勾配40** パーミル
最小半径8,000** m
最高速度505 km/h
* 交通政策審議会答申[1]による「南アルプスルート」の数値。

** JR東海の計画段階環境配慮書による、東京 – 名古屋間の数値。